先日、mugibatake40ro(id:mugibatake40ro)さんがブログでご紹介されていた「2時間で走る」を読みました。
内容については、mugibatake40roさんのエントリー、
に簡潔に紹介されていますので、ここでは割愛させていただきますが、この中で一番面白いと思ったのが、脳を騙すということについてのエピソードです。
イングランド北東のノーサンブリア大学のトマス博士が自転車競技に熱中するサイクリスト達を集めて行った室内実験に関するものです。実験は各被験者がエクササイズバイクで4000mのタイムトライアルで自己ベストを測ります。
その後、同じエクササイズバイクの前に設置されたスクリーンに各選手のアバターを映し出し、それを競争相手として走らせたのです。選手達はそのアバターは計測された自己ベストで走ると説明を受けます。
ところが実際は、アバターは各選手の自己ベストよりも2%早いタイムでゴールするように設定されていました。
たとえ世界レベルの選手であろうと。自分のエネルギーを極限まで出し切っていると思っていても、まだ二パーセントほどの〝余力〟があり、しかるべき動機を与えれば(あるいはちょっとした詐欺を働けば)それを引き出せる、というのがトマスの考えだった。
結果は博士の予想どおり、被験者のほぼ全員がアバターよりも先にゴールしました。
これがそのまま博士の理論?を裏付けるものかどうかは別として、破れないと思われていた記録が一度破られるとその後は次々と(元の記録を)破る選手が出てくる理由の一つだというのは充分考えられると思いました。
きっとフルマラソンのサブ2も、一度誰かが達成した後は世界のトップレベルの常識的な記録になるのではないでしょうか?もちろん、それには新しいランニング理論や練習法、そしてシューズなどの性能も関与するかと思いますが。
世界レベルの話とは別に、自分の記録や練習のペースにもいつの間にかリミットを作ってはいないだろうか?
大会の記録は普通PBを狙って行くので良いとして、練習の時は自分のレベルはここという設定を安全圏にしてしまう傾向があるかもしれません。
「守谷ハーフ」の前に結果を焦って求めるが故にちょっと無理目な設定で練習して途中で諦めたりしていましたが、実は結構練習になっていたということがありました。ひょっとすると、これも自分の脳を騙す(=自分の考えているリミットを超える)ということに、少し通じるところがあるかもしれません。
さて、そんな本を読んでいたところに、今朝、新聞を読んでいて目に入った書籍広告欄。
脳をご機嫌にしてフルマラソン快走!
岩本能史流「脳だまし法」
大雨、極寒など最悪のレースを想定しておく
というのが、気になりました。中身はちょっと違うかもしれませんが、読んでみたいです。
なんだかあまり走れていないので、他の方法で結果を求めようとする悪い癖ですね。
こういうのはちゃんと練習した上で最後の手段として考えるべきでしょう。
今朝は走るつもりでしたが、目が覚めたら4:20だったので、諦めて二度寝しました。
今度の日曜、どうせ10km以上走るなら、