東京ハーフマラソン / あと57.805km

GARMINのGPSランニングウォッチで走る50代マラソンランナーの雑記。サブ3、エイジレコードを維持するのが目標。

遅れ馳せながら「ボヘミアン・ラプソディ」鑑賞

遅れ馳せながら、先程、映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観てきた。

帰りの電車の中でこの記事を書き始めているが、おそらく投稿するのは明日になるだろう。

 

さて、何を隠そう、私はQUEENのファンだ。

ランニングブログ界(?)では、座右の銘「撃沈上等」で有名な方もかなりのQUEENファンだったと思うが、私もかなり聴いてきた方だと自負している。正規の音源に飽き足らず、一時期はBootlegも買い漁って聴いていた。(今、Bootlegのスペルが怪しいので検索したら「米津玄師」という人のアルバムばかり上位表示された。誰?)

来日コンサートも2回行っている。

 

そんな私は「ボヘミアン・ラプソディ」の公開から今までネットに流れる情報には触らないようにしてきた。観る前に出来るだけ内容を知りたくなかったのだ。

もちろん、FacebookでもQUEENオフィシャルをフォローしているので、トレーラーなどは観てきた。そもそも、最初にこの映画を知ったのもFacebookQUEENオフィシャルアカウントの投稿だ。そして、最初のトレーラーを観た時に、「これは結構俳優も本人に似せてるし、バンドの裏側みたいなものも垣間見れそうだ。公開されたら観に行こう」と思っていた。

おそらく映画の公開日の翌日だったと思うが、妹がメールで「『ボヘミアン・ラプソディ』観てきたけど、良かったよ。」と知らせてきた。公開日か翌日に観に行ったようだ。そして、その後もFacebookやブログなどで「観てきて良かった」という投稿が続々と見られるようになってきた。

そして、今日、いよいよチャンスが出来たので会社の帰りに行ってきたのだ。

 

会社帰りにチャンスがあればとは思っていたので、先週から観る映画館を模索していた。会社に近い「有楽町」か途中の「新宿」か家に近い「吉祥寺」が候補だった。それぞれの上映時間を確認しながらどこがベストか考えた。

IMAX上映がいいよという情報もあり、それも含めて検討していたら、ドルビーアトモスという方式もあるのが分かった。ドルビーっていう位だから、音が良いのだろうと思い、IMAXドルビーアトモスどっちが良いのかちょっと検索してみると、こんなページが出てきた。

techmusic.jp

やはり音で行けばドルビーアトモスらしい。ということで、日比谷のTOHOシネマズで観ることに決めた。

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事前の情報は極力避けてきたが、最初に流れるのは「Somebody to love」で最後の20分がウエンブリーの「LIVE AID」だということは知ってしまっていた。

 

映画が始まる。

いきなり20th Century Foxのサウンドロゴがブライアン風のギターサウンドでニンマリ。でも、やるならもうちょっと似せて欲しかった。

そして、「Somebody to love」が流れた。

「えっ?」

何が「えっ?」かというとこの映画の音楽部分はQUEENの演奏を使っているものだとばかり思っていたからだ。

ところが、声がフレディのものとは違う。

「なんだ、曲はオリジナルじゃないんだ」と少しがっかりしながらも、逆に「よくここまで忠実に似せて歌えるなぁ」と感心した。

 

続いて、流れたのはQUEENの前身バンドSMILEの「Doin' Alright」(ちなみにQUEENもこの曲をアルバムに納めているがそちらは「Doing All Right」)だ。これは歌っているのがフレディではなくティム・スタッフェル。これはオリジナルか否か分からず。

映画ではボーカル&ベースのティムが抜けたことで、ボーカルにフレディとベースにジョンが加入してクラブでデビューしていたが、確かベースのジョンは後からオーディションで選ばれたかと記憶していたが…。

 

その後も注意して聴いていたが、インストロメンツは別としてやはり少なくともボーカルパートはフレディではないように聴こえた。でも、歌い方はそっくりだ。

そして、劇中フレディがリオのライブをビデオでメアリーに観せるシーンで流れた(劇中のテレビから)「Love of my life」のフレディの声を聴いた時に、「あ、ここはオリジナルの音源だ。やっぱり、他は俳優さんで録り直してるんだ」と思った。

 

ところが、映画の最後の最後、エンドロールの終盤に劇中曲のタイトルと作者、演者のリストが流れて来て驚いた。

「Performed by Queen」とクレジットされていたのだ。

 

やはり、これは全てフレディの音声だったのか?

私の知っているオリジナルとは違うと思ったのだが。

ひょっとしたら、ドルビー・アトモスで普段再生している以上の音が出て、私がオリジナルだと思っているものよりもオリジナルな音を聴いたからなのだろうか?

 

映画館を出て早速検索してみると、どうやら、こういうことらしい。

・アルバム収録曲はフレディ。

・作曲中などのテイクはフェレディ役のラミ・マレックかマーク・マーテルというシンガー。

が歌っているようだ。

でも、フレディの声を使っている曲もおそらく俳優の声やマーク・マーテルの声との違和感が出ないように調整されているのではないかというのが私の考えだ。

 

機会があれば、この映画のサウンドトラック盤とQUEENのオリジナル盤を聴き比べて検証してみたいと思う。

 

さて、そんな音源の話は良いとして、映画の中身の方にも触れておこう。

QUEENの映画と思って観に行ったのだが、これはフレディ・マーキュリーの映画だった。

前者として観ると、色々と消化不良な部分が多い(そもそも長いQUEENの歴史をこの尺に収めるのは無理だが)。そこから、ここに飛ぶのか?とか、そこ端折っちゃっていいのか?とか、それってそうだったっけ?とか。

でも、これはバンドのヒストリーを描いた映画じゃなくて、フレディ・マーキュリーの映画(それでも半生にも満たないが)として観るべきものなのだ。

あるいは、もっと大胆にいえば、70年から90年代のマイノリティについての映画といっても良いと思っている。

今だからこそ、作れたし、考えさせられるテーマなのかも知れない。

フェレディがもう少し長く生きていられたら、少しは楽に生きられたのかも知れない。

 

GOD SAVE THE QUEEN !

 

<ここからは、映画を観た私のマニアックな雑記>

・最初のアメリカツアーのBMGが「Fat Bottomed Girls」で、そこまで飛んじゃうのという違和感。

・「ボヘミアン・ラプソディ」をシングル曲にしようとレコード会社と言い争いをするシーンで、会社の重役レイをマイク・マイヤーズが演じているのがツボ。マイク・マイヤーズは映画『 ウェインズ・ワールド』で「ボベミアン・ラプソディー」を熱唱している。

・同シーンでフレディが「ボヘミアン・ラプソディ」を「BO-RHAP」と言っているが、曲が出来立ての当時にこの短縮形を使ったのかは疑問。最近のQUEEN+Adam Lambertのライブのセットリストには確かにいつも「BO-RHAP」と書かれているが。

・「Death on two legs (Dedicated to...)」のマネージャーとの話は盛り込んで欲しかった。

・ブライアンのギター、Red Specialはかなり本物っぽく見える。特にLIVE AIDのシーンでの色のあせ方は。Brian May Guitersのものをベースにリメイクした?

・ギターといえば、どこかのシーンにちょこっとレスポールが映っていたな。「Another One Bites TheDust」のカッティング?でも、確か「Another...」のPVではフェンダーテレキャスじゃなかったかな(実際の演奏はテレキャスじゃないという説が有力ですが)?

・映画ではフレディvs3人という構図が出てくるが、バンドの一番の危機はロジャーとブライアンの喧嘩にあったとかなり前に観たNHKの番組(元はBBCだろう)では映像と合わせて紹介されていた。

・そういえば、「Body Language」アメリカでPVが放送禁止になったことがあったな。シングルのジャケットも差替えだったか?

 

<参考資料>

QUEENについて、このアルバム解説はすごい。

matome.naver.jp

 

そして、同じ方による映画「ボヘミアン・ラプソディ」に関するまとめ

matome.naver.jp

 

blogos.com