ずっと前に市の図書館で予約していた本の貸出しの順番がやっと回ってきた。
正直、予約していたことすら忘れていた。
今日これを借りてきた。
予約取り置きの書架は列が色で分けられており、図書館のカードをリーダーに入れるとモニタに取り置きされた本が置かれた棚の色と段数が表示される。
カードを入れると「きいろ3」と表示されたので念のためその情報をカードに印字し、その棚を探した。
すると偶然にも「きいろ 3」にはこの本が2冊も置かれていた。予約したのことを忘れるほど順番待ちしなくてはならない本が同時に2冊同じ図書館の棚で借主を待っていたのがちょっとミステリアスな感じだった。
そして、この本自体が書名と同じ「熱帯」という本をめぐる物語りであり、作中の「熱帯」にはその本の著者が登場人物として現れるというメタな世界観とマトリョーシカ的な入れ子構造的な構成持っているようだ(まだほんの少ししか読んでいないのであまり確かなことはいえないが)。
そんな「熱帯」が2冊も同時に置かれていたのが、それこそ自分もメタな世界に引き摺り込まれて行くようで楽しいような怖いような。
今日は雨でランオフ だったが、読んだのはまだ少し。
523頁の大作、期限の2週間で読み切らねば。