東京ハーフマラソン / あと57.805km

GARMINのGPSランニングウォッチで走る50代マラソンランナーの雑記。サブ3、エイジレコードを維持するのが目標。

どれがいいの?徹底比較!マラソン練習法(1)

今日から8月、いよいよマラソンに向けての練習を開始する。

と言いたいところだが、始める前にちょっと考えてみた。

 

これまでマラソン大会に向けた練習は金哲彦さんの「マラソン練習法がわかる本」の100日メニューでやってきた。ターゲットである「第4回水戸黄門漫遊マラソン」まで既に100日はとうに過ぎて87日前となっているが、ここまでも走ってきてはいるので途中からのスタートでも問題ないと思う。

ただ、今回は金さんの100日メニュー以外も検討した上でどんな練習で望むのかを決めようと思う。

ということで、候補になるメニューを比較してみることにした。今回候補として上げたのは次の3つだ。

  • 鈴木彰「eA式マラソン“新常識”トレーニング」(eA式)
  • 岩本能史「限界突破マラソン練習帳」(岩本式)
  • 金哲彦「マラソン練習法がわかる本」(100金)

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いずれも市民ランナーが実践して結果を出している本だと思う。

もちろん、他にも良著はいっぱいあるのだが、今回はマラソン当日までの練習法を具体的なメニューとして紹介している本を選んでみた。

それぞれの練習法を「狙い、ポイント」「期間、期分け」「距離、時間」「強度」等の面から比較してみる。優劣を付けるのではなく、それぞれの特徴を掴んで今の自分にあった練習法を見つけるのが目的だ。

 

狙い、ポイント

先ずはそれぞれの練習法が、どんな狙いがあってどのような練習をするのかという根幹の部分を比較してみる。

<eA式>

eA式はリディアード式という世界的に普及しているトレーニング方法をアレンジした練習法だ。レースに向けた練習期間を期分けして行い、徐々にステップアップして行く。トレーニングは持っている力(潜在的なレースペース)の100%で行うのではなく、75〜80%の力で行う。この差(25〜20%)が余裕度だ。同じメニューを同じペースで行っても初めは持っている力の80%で出来ていたものが、練習を積むことで75%で出来るようになる。これは潜在的なレースペースが上がった(=ステップアップした)ことになるので、ここで次のステップに移行するという考えだ。

練習は水曜日に快調走かミドル走、土曜日にLSD、日曜日にロング走が基本だ。

土日両方にに長い距離のメニューが設定されているのが特徴だ。

<岩本式>

岩本式のトレーニングは氏のランニングチーム「club MY☆STAR」の練習がベースになっている。「レースは(練習の)トレース」という考えで、マラソンにまぐれもホールインワンもなく、逆に練習で出来ていればレースでも出来る、つまりスタートラインにたった時点で99%は終わっているという考えだ。

1週間のトレーニングで1スピード、1ロングが基本的な考え。水曜日にビルドアップ、土曜日にペース走や峠走などが多い。ビルドアップ走と峠走が岩本式の代表メニューだ。

<100金>

「ラン×スマ」で有名な金哲彦さんの100日メニューにはそれほど目立った特徴はないように思える。

ただし、それは「今となっては」ということかもしれない。出版年は2009年で、この本のプロローグを読む限りではこうした具体的な練習メニュー本はほとんどなかったようなので(ただし、「eA式マラソン走力UPトレーニング」は2008年に出ているし、リディアードの「ランニング・バイブル」は1993年だ)、期分けやポイント練習などの考え方が普通になったのもこの本によるところが大きいのかもしれない。

やはり水曜日と土曜日・日曜日がポイント練習になっている。ビルドアップ走と持久走以外は距離でなく時間が基準になっている。全体的には金さんの優しいイメージに重なるトレーニングだが、時には土曜日30km持久走日曜日にLSD120分(サブ3目標)というのもあったりする。

 

とざっと根幹となる部分を比較してみたが、次回以降でさらに具体的な比較をして行き、最後にそれらをまとめてみるつもりだ。

 

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