東京ハーフマラソン / あと57.805km

GARMINのGPSランニングウォッチで走る50代マラソンランナーの雑記。サブ3、エイジレコードを維持するのが目標。

10kmまで【第1回水戸黄門漫遊マラソン レースレポート3】

目標と戦略

既に走り出してしまいましたが、今回の目標と戦略をご説明していませんでしたのでここで改めて。

まず目標はサブスリーです。

去年のさいたま国際で達成したものの、その後走った板橋Cityで調子をこいて走り32km地点で右の梨状筋を痛めて、終盤は歩くようなスピードで走り3時間39分39秒と撃沈しました。

 

第1回さいたま国際マラソン カテゴリーの記事一覧 - 50/50(「バーチャルマラソンランナーの走行記」改題)

 

板橋Cityマラソン2016 カテゴリーの記事一覧 - 50/50(「バーチャルマラソンランナーの走行記」改題)

 

なので、今回はサブスリー返り咲きを目標としました。

 

戦略としては、今回はフラットなコースですので、4:10/kmをベースに前半抑えて後半上げるネガティブスプリットで行くことにしました。

4:15/kmでなく4:10/kmとしたのには理由が2つあります。

一つは、レースコースの距離は全て最短ルートを通った場合の距離のはずですので、実際は42.195km以上を走るはずだという点です。カーブや折り返しなどで走っているスピードで最短ルートを通ることは不可能ですし、スタートからしばらくは混雑で真っ直ぐにすら進めないはずです。42.195kmしか走らない計算でペースを刻んでいると僅かな差に泣くこともあり得ます。

もう一つは、GARMINの仕様上の誤差を考えてのことです。

GARMINのリアルタイムのペース表示は5秒/km刻みです。これは、GARMINに限らず民生用GPSの水平方向の計測精度が0.1m/hらしく、1秒単位の表示をしてもこの精度の限界を超えている為、意味のない数字になってしまうからということです(GARMINでも古い機種は1秒単位まで表示していたようですが、正確でないので今の仕様に)。

marathon.hatenablog.jp

ということで、4:15/kmで走っているつもりでも実際は4:17/kmで走っているのかもしれません。実際は5km位のスプリットで見て行けば良いのですが、走行中の目安としてGARMINのペース表示としては安全圏の4:10/kmとしておいた方が良いということです。

 

そういう訳でベースは4:10/kmのネガティブスプリット、最後の上り坂とその前の下りだけ少し考慮しペースチャートはこうなりました。

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一番右の列は給水所のある地点と、記号は自分が摂るべき補給食を示しています。

 

スタート〜10km

さて、号砲から25秒後にスタートラインを踏み走り出しましたが、予想通りの混雑でロスになると分かりながらも人を縫うように前に進みます。

スタートして最初のコーナー大工町の交差点を曲がったところで、「尾崎好美」と書かれたゼッケンを付けた尾崎好美さん(多分)が見えました。近くの人はハイタッチして追い抜いて行きますが、自分はどうもそういうのに馴染めないので、そのままスルー。

常磐線の下をくぐる最初のダウン&アップを過ぎると15km位まではフラットな道が続きます…と高低図からは読めるのですが。

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結構細かいアップダウンがあります。

これは想定外でした。

公式サイトの動画も見ていましたが、曲がり角以外は高速過ぎて分からないし、そもそも車載のカメラ映像はカメラの視線が路面の斜度と連動しているのでアップダウンは分かりづらいのです。

でも、書いてありましたよね?

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ほら。

 

でも、段々人もばらけて来て走りも安定して来ると、今日は頑張れそうな気がしてきました。

というのも、自分の状態の目安の一つである呼吸が楽だったのです。

あまり走れていなかった練習段階では、4:20〜4:10/kmのペースでは短い距離でも結心肺的に苦しく、気を付けていてもすぐに鼻呼吸から口呼吸になってしまっていたのです。これでは、42kmをこのペースで走るのは無理なんじゃないかという思いがずっとありました。

それがどうやら今のところ、行けそうな感じです。

 

多分、9kmを過ぎた辺りだと思いますが、そこでも先に緩やかな、でも、目視ではっきり上りと分かる坂が見えて、心の中で(全然フラットじゃねえじゃん!)と悪態を付いていた時に、沿道の声援の中から他と違ったものが聞こえてきました。

「ワン!」「ワン!」「ワン!」

と短く一生懸命吠える犬の声です。

見ると3匹の小さな犬(犬種分かりません)が、ピョンピョン飛び跳ねながら、応援してくれています。

周りの人の真似をして、自分達も同じようにしようと頑張っているようでした。

この大会、第一回ということで、地域の皆さんが一生懸命沿道で応援をしてくださっていましたが、自分にとってはこのワンちゃん達の応援が一番微笑ましく元気にしてくれました。

 

そんな応援の力も受けつつ、予想外のアップダウンもありながら、なんとか順調な滑り出しでした。

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ただ、まだ走り始めたばかりですので安心する訳には行きません。

それに、もう一つの不安材料も抱えていますから。

 


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