東京ハーフマラソン / あと57.805km

GARMINのGPSランニングウォッチで走る50代マラソンランナーの雑記。サブ3、エイジレコードを維持するのが目標。

東 京 T (上)

先週の木曜日(6/4)おおよそ2ヶ月半振りに出社した帰り、最寄り駅の改札を出たところにある書店に立ち寄ると、村上春樹さんの新刊「村上T」が目に入った。手にとってパラパラとページをめくりながら所々で半ページくらい文章を読んでみた。村上さんがコレクション?しているTシャツにまつわる短いエッセイをそのTシャツの写真と一緒に載せた本で、マガジンハウス社の雑誌『ポパイ』に連載されていたものを単行本化したものだった。

少し読んで魅力的な内容だと思ったので、ちょっとだけ躊躇したものの買うことにした。実はつい数ヶ月前、意を決してほとんどを初版第一刷で揃えてきた*1村上春樹さんの蔵書を、厳選した十冊程度を残してバッサリと処分したところだったのだ。買うの少し迷ったのは、この「村上T」が本棚に残したい本か否かを考えたのだ。

 

結局、僕の手元にやってきた「村上T」を3日ばかりかけて空いた時間にチビチビと味わいながら読んだ。軽いタッチのエッセイで写真が占める割合も大きいので一気に読んでしまうとすぐに終わってしまう。

本の中身にはあまり触れないでおくが、著者のTシャツコレクションの中から毎回(連載なので)何らかのテーマで括った(図柄そのものだったり、シャツを作った業種だったり)Tシャツを数枚づつ紹介するというもので、村上春樹さんだからもちろんマラソントライアスロンの完走Tシャツも出てくる。

 

本を買って読み始めた次の朝、走りながらふと思いついた。

僕も自分のTシャツの写真を撮ってやってみよう、と。

それが、すなわち、このエントリーという訳だ。

走りながらブログのネタを思いつくことは良くある。ランニングのブログなのだから当たり前といってしまえばそうなのだが、脳のデフォルト・モード・ネットワークの働きも影響しているというのもあながち外れていないと思っている。あまり余計なことを考えずにランニングをしている時、脳がマインドフルネスや瞑想と同様にデフォルト・モード・ネットワークの働きで「ひらめき」のようなものが生まれやすいという説だ。

さらに走りながらその着想を発展させて行くことも良くある(この段階になると積極的に考えてしまっているので脳はデフォルト・モードではないと思う)。今回でいえば、どんなTシャツを出そうか?とか(といっても先日着ないTシャツは一気に処分してしまった。大会のTシャツもほぼ残っていない)、エントリーのタイトルは「村上T」を真似たものが良いなとか、1回で書き切るかあるいは数回に分けるのかとか、そんなことだ。

そんな風にして、このエントリーを書くことにしたのだが、ここまでが本でいえば前書きのようなもので、ここから先が本文になる。

 

まず最初に記事タイトルを「東京T」としたくらいなので、このTシャツから始めよう。

ちなみに「東京T」には深い意味はなく、先程書いたように「村上T」のように漢字二文字+Tにしたかったというだけだ。自分の名前では嫌だし、ハンドルネームでは漢字二文字にならない。では住んでいる場所である三鷹はどうか?いや、いっそのこと東京にしてしまおう。ブログのタイトルも「東京ハーフマラソン」だし。

ということで、「東京T」にしたのだ。

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話を元に戻して最初のTシャツ、東京マラソンのTシャツだ。

2007年なので第1回大会のものだ。僕は「今のところ」唯一この第1回大会だけ東京マラソンに参加しているのだが、残念ながらフルマラソンではなく10kmの部。都庁をスタートして皇居でゴールだった。実はこのTシャツは完走Tシャツでも参加賞Tシャツでもなく、東京マラソンのエクスポで購入したものだ。今でもそうだと思うが、たくさんのデザインのTシャツが売られており、その中からこれを選んだ。黒にゴールドの配色と背中の関門のプリントが良い。でも、もっと気に入っているのは左裾にある大会ロゴの小さなタグだったりする。

そして、今回このエントリーを書こうとTシャツをほじくり返していたら、こいつが出てきた。

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これが、きっと参加賞のTシャツだと思う。袋に入ってタグも付いたままだった。

マーチャンダイズのものと比べるとなんだか味気ない。背中は無地だ。

 

次は、これにしよう。

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これはランニングとは関係ないが、サーフボードブランドのディック・ブリューワーのもの。実は「村上T」にもディック・ブリューワーは意外な形で登場するのだが。。。

このシャツは僕が昔サーファーだった頃に買ったもので。。。というのは嘘で(ちょっとだけロングボードを齧った時期はあったけど)、多分その前から持っていたと思う。別に陸サーファー(って言葉知っている人も少ないかも知れない)って訳でもなく、単純にこのロゴマークが好きだったのだ。もうどれくらい着ているのか分からないけど、首回りは結構破れてきてしまっている。こういうコットンのTシャツはそれがまた良かったりもすると思っている。

 

まだ何枚かあるのだが、1回で最後まで載せると長くなってしまうので、今回はここまでで、あとは次回に。

 

*1:羊をめぐる冒険」出版後に初めて村上春樹さんの小説を読んだので、同書と「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」の三冊は増刷