東京ハーフマラソン / あと57.805km

GARMINのGPSランニングウォッチで走る50代マラソンランナーの雑記。サブ3、エイジレコードを維持するのが目標。

【第1回狛江多摩川グリーンマラソン レースレポート】

一昨日から賞品としていただいた焼酎を毎晩ちょびちょびいただいている。熊本の麦焼酎で、なかなか美味しいお酒だ。「喜作」という地元の居酒屋さんのラベルが付いた焼酎なのでオリジナルなのだろうか。

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レース前日まで

一昨日参加したレース、「第1回狛江多摩川グリーンマラソン 」は確かFacebookの広告で見つけたのだったと思う。僕は4歳から38歳位まで狛江市に住んでいた。東京都で一番小さな市だ(かつては2番目だったが、1番の市が他市と合併して繰り上がった?下がった?のだ)。今も母が暮らす実家がある。

そんなこともあって、「狛江」という言葉が目に止まったのだろう。大会の概要を確認するとハーフマラソンで出場枠100名の小さなローカルレース、しかも今回が第1回ということだった。

日程的には出られそうだし、ハーフなら調整も間に合いそうだったのでエントリーした。ローカルの100人規模の大会であればそんなに早い人も参加しそうにないし、うまく行けば一桁台でのゴールも、ひょっとしたら入賞も出来る可能性もあるのではないか、などと妄想をしていた。

 

レーニングは最初いつもの岩本式(ただし、フルではないので距離はアレンジして)のサブ3メニューで行くことにした。ただ、既にレースまで6週になっていたので途中入隊となり、とてもついて行くことが出来ずに除隊となった。

正確には、この時期立ち読みした(翌日にはちゃんと購入)「ランニングクリール」誌の「スピード持久力特集」のメニューが気に入って、それを参考にしてレースまでのトレーニングをすることにしたのだ。

 

この頃にこの大会を主催しているRegional Sportsさんが大会とほぼ同じコースで開催している月例の記録をみて、入賞出来るかもと思った自分が甘過ぎたことを知った。

20kmの記録会でキロ4:00〜4:05位のペースで走っている方が4、5名いらっしゃる。この方達も参加されると考えるとちょっと入賞(3位まで)は難しいと思った。

marathon.hatenablog.jp

僕のハーフのPBは守谷ハーフマラソンの1時間22分34秒(Garminのログとしては21.0975km以上走っているのでキロ3:53のペース)だったが、もう3シーズンも前でとてもそのペースで走ることは出来ない。

試しにレース前週の月曜日にコースの試走を兼ねて21.1kmを走ってみた結果は1時間27分11秒(キロ4:07)だった。 レースではもっと狙えるとは思うがキロ4:00〜4:05というのが現実的、さらに頑張って、アルファフライの力も借りてキロ3:55〜4:00でどこまで踏ん張れるかというところだろう。

 

そして前日。

ローカルの小さな大会とはいえ、久しぶりに参加するレースだ。荷物のチェックやパッキングなどをして大会気分を味わいながら、気持ちを高めた。

 普段ならノースリで参戦したいところだが、今年一番の冷込みでスタート時は4℃位の予報なのでTシャツの下にワークマンのコンプレッションシャツ?を着ることにした。

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スタートまで

初めは自転車で会場に行く予定だったが、寒さも考えて車にした。これなら召集まで車で暖をとることが出来る。それに荷物預けが無かったが、スマホを持って走ることも避けられる。

その代わり、近くに2箇所見つけたコインパーキングが満車になってしまうとアウトなので受付開始の8:00まで余裕をみて着くように家を出た。

無事コインパーキングに車を止めてしばらくカーラジオを聴きながら時間を潰し、受付開始時間になったので受付に向かう。受付は公園の中だが、池の水が凍っていた。

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受付では参加賞に林檎をいただいた。

そのままコースに出てみる。天気は良く気持ち良さそうだが、寒い。

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車に戻って、ゼッケンを付けてiPhoneでレース前のプレイリストを聴きながら気分を高める。

そろそろ召集時間なので召集場所に行ってみたが、まだ1人しかいなかった。そこに整列させる様子もないので、そのままウォーミングアップ可能なコース上で時々召集具合をチェックしながらウォーミングアップをする。普段のマラソン大会であれば、整列後にいろんな方の挨拶などがあって体を温めてもどうせ冷えてしまうのでほとんどウォーミングアップはしない(それよりもスタートのポジション取りを優先)。ただ、今回は召集の締め切りが5分前ですぐにスタート出来そうなのとハーフで最初からスピードを上げて行くつもりだったので心拍をある程度上げておきたかったのでしっかりウォーミングアップをした。

 

スタート〜11km

そろそろ人も集まってきたので召集エリアに入った。簡単な説明後スタート地点への移動というところで3列に並んでくださいとなったので、先頭を確保(競い合うことなく)しスタート位置に移動、すぐに1分前、30秒前、5秒前、スタート。

スタートで飛び出したが、すぐ後ろには気配がない。しばらくしてGarminを確認すると

3:00近いペースなので少し緩める。600m程下流に向かったところが折り返し地点なのでスライドで後ろを走る人を確認する。ゼッケン101と104の方が2人で40〜50m位後ろだろうか、その後にそれぞれ数メートルの間隔で3人ほど続く感じだ。しばらくすると1kmのラップ音で3:28を確認した。ちょっと早すぎるのでペースを少し緩める。ただ、後ろとの差も気になるので緩めすぎないように。

ラソンを走る時はペース配分をGarminのアプリ「AirPacer」にセットしてその画面で走るのだが、今回はハーフ、戦略は「突っ込んで耐える」なのでペース配分は不要。画面は心拍数とペースの2分割画面にした。

今日はペースよりも心拍数で170〜175bpmを目安に走ることにしていた。

今回のコースは多摩川のサイクリングロードを約5km上流に向かって折り返してくる2往復+α、最初の上りではあまり意識出来ていなかったが、折り返して下ってくる時に追い風になっていることに気付いた。

折り返してから心拍をキープしていてもペースがグンと上がる。

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上流の折り返しのスライドでも後ろとの距離を確認。最初の折り返しより少し開いているように思えた。そのまま追い風に乗ってペースは気にせず(早くても上げ過ぎと思わず)心拍を基準に走った。次の折り返しの後が向かい風できついのでそこが頑張りどころだ。

 

 11km〜ゴール

下流の折り返しを周り向かい風区間に入る。

ペースは一時キロ4オーバーまで落ちるが、ここは誰もが落ちるはずと信じて踏ん張る。後ろとの距離も確認するが、少なくとも縮まってはいない。

最後の折り返しで、風向きが変わっていないことを祈りながらコーンを周る。良かった、風は変わっていない。ここから風に乗ってペースアップして後ろとの差を確認すると1周目よりは開いている。2人で走っていたうちの1人が遅れてしまったようで、僕の直後は1人になっていた。後は追い風でゴールに近づいて行くだけと思うと少し気が楽になる。ただし、後ろを走る人も条件は同じだ。ペースを緩めては追い付かれ、追い越される。頭の中で、残り○キロでペースがキロ○秒落ちたら抜かれるか、みたいなことを考えながら走った。ただ、決して後ろは振り向かなかった。確認するのが怖かったのだ。それよりも出来ること(出し切ること)をしようと思った。

ゴール手前に少しだけある砂利道区間を過ぎて、ゴールゲートがしっかり見えたところでラストスパート。流石にこの時点で少なくとも最初にゴール出来ると確認した。

ゴールテープを切ってゴールし、Garminを止め、手袋に入れていたマスクを取り出して付ける。Garminのタイムを確認すると1:20:52。なんと自己ベストを更新していた。 

 

ゴール後

しばらくして2番目の方もゴールされた。今回はおそらくグロスタイムでなくネットタイムでの順位付けになるだろうからまだ分からないが、100人なので全員がスタートラインを越えるのに掛かっても30秒程度だろうと思うので多分1位になれただろう。記録証を受け取って、大会本部で賞状と賞品をいただきコインパーキングに向かった。

ブログ用に賞品の写真を撮って、

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着替えは家に着いてからにして、シューズだけ履き替えて帰宅した。

 

総括 

やはり、ハーフは突っ込んでなんぼだ。

それでどこまで耐えられるか。ネガティブスプリットとかではなく、終始苦しむ。

僕の場合はそれで良いと改めて思った。

 

アルファについて 

シューズはギリギリまでアルファを投入するか、実績ある(自分にとっての)ヴェイパーで行くか迷った。しかし、前々日に2回目の試走をした時点で「乗れそう」だと思ったのでアルファに決めた。

ネットでアルファの評価(特にヴェイパーとの比較)を読むと、ある程度体重あるいは筋力があってしっかり踏み込める人(それでエアポッドからの反発をもらう)、もちろんフェアフットで走る人に向いているというものが目立った。

僕の場合はフォアフット着地ではあるものの体重は軽く、筋力もない。その説通りだとアルファには向かないかもしれない。

ラソンのレースでは、大体ピッチが185spm、ストライドが1.38mで走れている時が良い結果が残せている。

レース前々日のアルファの試走ではピッチは184spmだったが、ストライドが1.36mとあまり伸びなかった。やはり自分には向かないのだろうかという不安は拭い切れないものの、最初の試走と違って感触は良かったのと実戦で試してみたいというのもあってアルファに決めた。

結果、レース本番ではピッチが181spm(これは向かい風の影響もあったかと思う)でストライドは1.46mと大幅に大きくなった。

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ピッチが下がったのは、ストライドが大きくなった分対空時間が長くなる訳で、ある程度仕方のないことかもしれない。接地時間は僅かな差かもしれないが、やはり前回ハーフの守谷の218msに対して今回は212msと短くなっている(ちなみに今朝の疲労抜きJOGでは263ms)。

何はともあれ、ピッチの低下を超えるストライドの伸びがあったことは確かだ。

もちろん、全てシューズのおかげという訳ではないと思いたいが。

 

心拍ベースで

今回のレースペースは心拍を基準に走った。マラソンではいつもペースを基準に走っている。今回はペースにするとキロ3:50〜3:55で走れればベスト、キロ3:55〜4:00でも合格という意識で望んだ。一応「AirPacer」の設定も最初から最後までキロ4を基準にして5秒早ければ速過ぎる緑文字でペース表示、2秒遅ければ遅すぎる赤文字のペース表示という設定にした。しかし、終始キロ4を基準としたのであまり考えることもないので結局AirPacerの画面は見ずに心拍とペースの2項目表示画面だけを見て走った。

「ランニングクリール」誌のスピード持久力トレーニングの中で心拍を基準にトレーニングするメニューとその意義が書かれていて、そのメニューも実践していたのでレースでもそれをやってみたのだ。これまでのレースのログからやり切ったというレースは170〜175bpm位の心拍で走っている(前回ハーフの守谷は174bpm)。ハーフなので173〜175bpmで頑張るのがベストだと考えた。

心拍ベースの走りの良いところは、コースや天候の状態に左右されず強度を管理出来るところだ。そういう意味ではトレーニングの強度の管理に向いている。レースでは目標タイムや駆け引きがあるので、戦略の基準に置くものではないと思う。ただ、たまたま今回意図せず良かったのが予想以上にペースを見出した風の影響を心拍で管理出来たことだ。ペースだけを基準に走っていたら、向い風では必要以上に無理してしまい、追い風では加減してしまったかもしれない。偶然とはいえ、この画面構成は正解だった。

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※ペースは風向きで大きく上下しているが、心拍はほぼ174bpmで揺れが少ない

 

タイムとしては、「なんだ、それで1位かよ」というものかもしれないが、僕にとっては出来過ぎな結果だった。順位だけでなく、この歳でPBを更新できたのはやはり嬉しい(あまり年齢を言い訳にしたくないのだが、やはり抗えないものではあるのだ)。

 

自分にご褒美で955が出たら買ってやろうかと思ったりしている。