今年も既に昨日で14日間が終わってしまったが、今更ながらランニングについての目標を設定した(ランニングではなく、一般的な目標は元旦に近所の神社の初詣で神様に宣言してきた)。
レースの開催も見込めない今、何も目標がないとどうもモチベーションが維持出来ない。昨年、テネシー州を横断する1000kmのバーチャルレース(TGVRAT)に参加したお陰で月間400km以上走れたことを思い出し、今年は年間で2500kmを走ることを目標にした。昨年は5月400.6km、6月381.9kmとTGVRATで距離を稼いだものの他は低調(というか通常)で年間では2412kmだった(それでも自己最長)ので、それを超える距離にした。
2500km÷52週≒48.07kmなので1週間に48.1kmが目安だ。
週末にハーフで21.1km走れば、残りの27kmを2日〜3日で走れば良い。怪我せずコンスタントに走ることが出来れば達成できるだろう。
一方、ただ距離だけ走るというのも今一つ面白みに欠けるので、やはりタイムでもどこかに目標を置きたい。大会がない前提で考えるとフルマラソンのタイムは難しいので、ハーフとか10km、5kmのタイムで設定するのが現実的か。
ハーフは昨年12月の狛江多摩川グリーンマラソンの1時間20分53秒が自己ベストなので、これを超えることが目標になる。正直、ちょっと難しい気もするが。
10km、5kmの自己ベストをGarminで確認すると10kmは37分32秒、5kmは18分41秒でいずれも狛江多摩川グリーンマラソンでの記録だった。
ハーフの中での記録なので、それぞれの距離単独で頑張れば超えられる可能性はある。
ということで2021年の目標を整理すると、
年間走行距離:2500km
ハーフ:1時間20分52秒以内
10km:37分31秒以内
5km:18分40秒以内
ということにする。
書き初め的に書いてみた。筆ペンだけど。
あとはトレランもやってみたいのだが、これは今後、機会を作れればの話だ。
昨日2週目が終わった(1/1から7日間ずつを1週として)時点で、96.2kmなので今のところ距離についてはちょうどピッタリ目標ペース(48.1km×2=96.2km)で走ることができている。
元旦から読み始めた「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」だが、今週は、
1/8 的川泰宣(宇宙航空研究開発機構<JAXA>名誉教授・技術参与)
1/9 林 成之(日本大学大学院総合科学研究科教授)
1/11 宮端清次(はとバス元社長)
1/12 岩倉信弥(多摩美術大学理事・教授、本田技研工業元常務)
1/14 鬼塚喜八郎(アシックス社長)
の7人(敬称略、肩書きは本書による)。
マラソンブログとしては、やはり鬼塚氏を取り上げたい(マラソンがご趣味の山中教授というのもあるが、本書では全くマラソンについては出てこない)。
アシックスの創業者である鬼塚氏は、オートバイの空冷式エンジンから着想を得てマメの出来にくいマラソンシューズを開発したようだ。
体重の3倍かかるというランニング時の荷重で加熱してやけど状態になった足底に、リンパ液が集まってくるのがマメの原因だと大阪大学の教授から聞いていた鬼塚氏は、最初車の水冷式エンジンから水で冷やすことを考えた。しかし、それは上手く行かず、今度はオートバイの空冷式に着目した。
シューズに穴を開けたりベロや靴底に工夫を加えて、着地したら中の空気を外に出し、足が地面から離れたら冷たい空気が足の裏に入ってくる構造を開発し、これがパテントになったようだ。この構造は今のシューズにも引き継がれているのだろうか?いつだったか、TV番組でランニングシューズでなくビジネスシューズだったが、歩いた時靴の中で足が前後に移動することで靴の中の空気を入れ替えているのだという説明を聞いた記憶がある。この構造もこの鬼塚氏の開発したものの一部なのかも知れない。
本書の中で鬼塚氏は
これがやはり、バイオメカニクスの原理を応用した商品で、そうでないと、本当に新しいものは生まれてこない。だから、私どもは本社機能を持つ時には真っ先にバイオメカニクスの研究施設というものを入れたんです。最近はそのバイオメカニクスの機能をもっと充実するために、スポーツ工学研究所というものを造ったんです。
とバイオメカニクスの重要性を説いている。
アシックスといえば、最近ではスマートシューズEVORIDE ORPHEを発売しているが、これは同社に創業者鬼塚氏の考えが引き継がれ続けていることの証なのかも知れないと思ったりした。
このシューズのセンサー部分はno new folk studioというスタートアップ企業による開発のようだが、アシックスが狙っているのはこのシューズからフィードバックされるビッグデータではないだろいうか。それが次の革新的な商品を生み出すかも知れない。
アシックス(当時オニツカ)から生まれたと言っても良いNIKEに、アシックスが逆襲できる日は来るのだろうか。