起床は4:50。6時少し前に家を出るつもりだった。
朝食は納豆、ご飯、豚汁に切り餅3個。これまで切り餅を家で食べて、途中、コンビニ買ったおにぎりを追加するパターンが多かったが、今回は家を出る時間が遅くて良いので家で済ませた。
ちょっとゆっくりし過ぎて、元々乗ろうとしていて電車には間に合わない時間に家を出ることになった。
西台駅に着いて、一応トイレを見てみたが、予想通り列が出来ていたのでスルーして会場へ。途中に見つけた舟渡水辺公園のトイレで用を足した。ここは穴場だ。
会場について、High (id:short-cut-to-runners-high)さんが陣取ってくれた陣地に向かい、懐かしい人たちや初めましての人たちと挨拶をし、マイボトルを置きに行く。
ボトル置き場は早い者勝ちとかではなく、ちゃんと個人のスペースが特定されており、スペースも十分だった。
陣地に戻って、しばらくしてシューズ円陣。
トラックを4周ほどJOGでアップしてから、ぶらざーさん (id:zeroshiki0930)と一緒にスタートブロックに向かった。ウェーブスタートの2組は既に20〜25列くらい(単なる感覚値)だった。
レース戦略はギリギリまで迷った。
考えたのは、
プランA:最初はペース上がっちゃうので4:05、あとは30kmまで4:07で粘って、そこからゴールまで4:15までの落ち幅に留める理想的な【エイジシュート案】
プランB:そんなに走ってないんだからプランAから下げて…と言いつつも、それはそれでハードル高い【サブ3上等案】
プランC:ボッチ30kmをキロ4で出来たんだから、行けるところまでペーサー集団に乗っちゃえの【やっちゃえ、さつか案】
の3つで、スタートしてみて少し走った時の感覚で決めようということにした。
承知の上でやって、潰れても後悔はしない。
いや、そもそも今回はあまり結果に執着せずに楽しんで走りたいと思った。楽しむといっても、緩く走ってファンランというのではなく、やれるところまでやってみたいと思った。
スタートしてしばらくはペーサーさんも見えないような位置で集団の中で淡々と走ったが、そのうち自分がいる集団が前の集団からちぎれつつあったので、前の集団について行くことにした。そのうち、ペーサーさんも確認できる位置についたので、そこでしばらく走ってみることにした。
5kmを過ぎても集団の中では心肺的には楽に走れていたので、【やっちゃえ案】で行くことにした。
12,3km辺りを走っている時は、キロ4なのに誇張ではなくとても気持ちよく集団で楽しくJOGをしているような気分だった。僕の調子のバロメーターの一つは鼻呼吸で走れているか否かだ。調子良く走れたレースでは30km過ぎまではずっと鼻呼吸で走れている。今回もちゃんと鼻呼吸で楽に走れていたので、調子は良いという判断だった。
ただし、心肺的には気持ちよく走れても、集団自体は前後左右の間隔が詰まって走りにくい。特にカラーコーンや水溜りがある区間だ。
そして、案の定…
転んだ。
もちろん、自分の不注意以外の何者でもない。しかも、後ろを走っていた方にはご迷惑を掛けてしまい申し訳ないことをしてしまった。お一人は僕のせいで転倒してしまったが、すぐに立ち上がって走って行かれたので少しほっとした。
危険な区間は注意していたつもりだったが、ふと注意が疎かになった時なのだろう。カラーコーンに気づいた時には足が引っ掛かり、前につんのめった。左肘、右掌、両膝を着いたのだが、走る勢いを止められず前に転がるような形で額を打ってしまった。
脱げたキャップのつばの裏に血がついていて、額に手をやると少なくない出血だった。鼻の脇に血が流れて行く。仕方なく道路脇に移動すると、どちらかのランニングクラブの応援の方たちが僕の様子を見てお一人が本部に救援を呼びに行ってくださった。その間、残ってくれた方がポケットティッシュをくださり、それで血を拭いて止血した。「傷は深くはなさそうですよ。病院いったら縫うって感じでしょうか。」と教えてくれた。
まもなく、本部の方が自転車で見に来てくれて(本部まで1km強だったので)「歩いて行きます」と言ったのだが、無線で救護車を呼んでくれた。
本部についてドクターと一緒に水道に行って傷口を洗い、状態を見ていただくと縫合までは必要ない傷という判断で絆創膏を貼ってくれた。
チップを外して回収箱に入れて、参加賞をピックアップ(完走していないのでメダルは取らず)して陣地に戻った。傷の程度を考えると棄権したのはもったいなかったが、転んで流血した時点では止血するティッシュなどは持っていなかったし、傷の程度も分からなかったので仕方なかった。
結果として、僕のランナーズフルマラソンチャレンジは16kmで終わってしまった。
残念だが、今回走れたことには満足している。走っていてとても楽しかったし、やはり仲間とリアルに接して一緒に時を過ごすことの楽しさは途中棄権という結果を凌駕するものだった。また、目標を持って走りたいという気持ちが高まった。
さらに終わった後の「サブスリー祝勝会」にも参加できた(転倒した時は、一旦諦めたのだが)。そこで色々な話を聞けたのも大きな収穫だった。
これまであまり打ち上げ的なものに参加できる機会はなかったのだが、今回はすぐに帰宅しなくても大丈夫だったので、最後まで楽しい時を過ごした。苦しいレースを終えた友と交わす盃は良いものだ(僕は苦しむ前に終わってしまったけれど)。
レースで着用したノースリーブシャツには、こう書かれていることを改めて思い出した。
"We run to eat & drink freely!"
「祝勝会」を終えて帰宅する電車の中で、まだ予約をしていなかった4月17日の臨時列車「ときわ31号」の予約を済ませた。
僕が走っていた時間はまだ日差しも強くなく、キャップの上に掛けていたサングラス。
僕の頭を守ってくれたようだ。傷ついてしまったが、戒めとして使って行こう。