今日は朝から雨だったので、レインウェアを着て雨天練習場に向かった。
もちろん、雨がしのげる屋根付き競技場などではなく、単なる高速道の高架下だ。
片道600m程のコースが取れるのだが、庇となる高架はそれほど幅がある訳ではなく今日はコースとなる歩道部分も濡れてしまっていた。
今、上に貼った写真を見て気付いたのだが、ひょっとすると去年やっていた工事が終わって元の高架部分より少し張り出していた仮設的な部分が撤去されて庇が短くなっていたのかも知れない。
まあ、いずれにせよ着ていったレインウェアは脱がずにそのまま走ることにした。
(雨が振り込んでいなければ、レインウェアは脱いで走る。その為にここまで来て走っているのだから。)
だったら、ここを走る意味もあまりないのだが、多少は雨除けになりそうなのでここで走ることにした。
今は春の交通安全週間そして新入生の登校ということで、しばらく走っていたら黄色いビブを着けて「横断中」の旗を持った方が信号のある交差点で子供たちの見守りを始めた。
その方(おそらくここを通学路とする小学生のお母さん)は子供たちに大きな声で注意事項を淀みなく話しかけながら安全誘導をされていた。僕も小学生の保護者なので、先日この旗持ちをやったばかりだが、それほど声掛けはしていなかった。家の周囲で他の方がやられているのを見ても、ここまで声掛けをされている方は見たことがなかった。
僕は何往復もこの雨の降る雨天練習場を走っていたので、何度もその方の側を通ることになった。
「歩道からはみ出さないようにしようね。」
「雨の日は車もすぐに止まらないからね。」
「車は当たってから、見えていませんでしたって言うからね。大きく手を上げて見えるようにしようね。」(これは今日は傘を持っているのでそれはちょっと難しそうだった。傘の中で手を上げている子もいたけれど。)
ランニングも終盤になった頃に登校時間も終わったようで、その安全指導の方も引き揚げて帰宅されるご様子だった。僕はそこをすれ違う方向に走っていたのだが、すれ違う時にその方が布の部分を軸に巻きつけて手に持っていた旗をバサっと広げて僕の進行方向に一振りし大きな声で
「ナイスラン!いってらっしゃい」
と声を掛けてくださった。
あまりにも咄嗟のことで挨拶を返すことも出来なかった。
万に一つもないと思うが、もしもこれを読まれていたら一言。
「ご苦労様でした。ありがとうございました。」